ムエタイの夜 タイ・バンコク
旧ルンピニースタジアム。ルンピニーから引っ越しても名前は変わらないようだ。
オレがタイはバンコクの伝統格闘技ムエタイの熱気に煽られたのは、もう10年以上前になるだろうか。
友人とプーケットにツアーで行き最後の一泊をバンコクに宿泊した。その最後の夜、現地ツアコンに「ムエタイ観戦をしたい」と頼んだら、スポーツ新聞を買って来て「今日はラジャダムヌンだ」と言われた。
RAJADAMNERN STADIUM ラジャダムヌンスタジアム
メモを書いてもらいタクシーで乗り付けると入口でおばさんがいきなり「800バーツ」
言われるままに支払い特別リングサイド席へ。
いまはどこも洗練されてきてるバンコクだがそこはまだ以前の佇まいをしたバンコクの名残が漂っていた。
1Rが終わる。
意外に静かだなぁ。のんびりとビール片手に観戦。けっこうお客さん入るんだ。スタンド席まで埋まってるよと浮かれ気分。
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これは八百長なのか?
2Rのゴング。
突如金網で仕切られたスタンド席の野郎共が騒ぎ始めた!「なんだ暴動か!?」
どうやら賭けが始まったようだ。スタンドに背を向けて指を1本3本と上げてる男がいる。この熱狂はそういうことかと合点。
金網揺すってる野郎なんかもいて、周囲を囲まれてるリングサイド席は興奮というより慣れないとびびる。
ラウンド間のインターバル時に最前列のこてこてスーツに指示を受けた男がリング上のトレーナーになにやら注文を。
「これ、八百長じゃないのか?」と友人2人でほくそ笑む。
妙に興奮を覚えた夜だった。
あれ以来どちらかというとお姉ちゃんのほうに走ってるオレなんで、ムエタイはご無沙汰だが今も洗練されたのはスタンドだけで、タイ人オヤジは相変わらずのようである。
あぁ楽しいムエタイ。
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