大いに悩む最終「マカオ勝負」
疑おうと思えば、いくらでも疑える。
だけど、信じるんだ。
「to go or not to go」
条件は良くないしかも土曜日だ。梅雨が明け観光客が日増しに増えるカジノは混むだろう、ミニマムも上がるかもしれない。
すべての方向は<大人しく日本へ帰れ>だ。
風水的にも星座的にも手相占い的にも、そして何より金銭的にもだ。
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駆け込む先は「パラダイス」下の両替え所
セナド支店
気付いたら「マカオの高レート両替え所」を懸命に探していた。
それは意を決してキャッシングに行くもなぜかATMの返事は「ソーリー・・」だったからだ。
「は?」
ありえない。2,000$(35,000円)ほどだぞ。大豊銀行に行くも同じだ。
帰国してクレジット会社に尋ねるも「当地の銀行の都合では?」
当社の枠的には問題ありませんとの返答を得た。
これ、滞在費用でキャッシング考えてたら真っ青になるとこだった。
やはり現金がいいだろうかと思った瞬間だ。
結局最後の晩も<to go>だ!
行くは「パラダイス」にある両替え所、そこでスーパーサブの万券一枚を質入れの如く差し出す。
663ドル握ってどうすればいいんだ?
出て来たのは663HKD だ。こんなもんだろうが何故か足元見られたみたいな気にさせられる、カジノの両替え所。
けど今やわたし飛葉にはこれしかない。
いくぞ
「なにがサンキューだ、クソッ」
巨神の足元を踏んづけられないようアリの如くちょこまこと歩き、
目指すはラスト「水晶宮」
以外や50$台から開いてたバカラ台
「あいや~100$ならぬ50$台なんてあるんだ」
けそそこはすでに十重二十重に中国おばちゃんの垣根が出来てて覗くことさえ困難だ。
異様な熱気・・
あくまで自分のペースで行くんだ、弾は少なくとも
とは言え600$をキャッシャーで差しす出すのは寂しい。
最初から「プレイヤーツラ」で猛発進!!
「無心になる」とはこういうこか?
200$から始めた勝負をまず取り、次に配当乗っけた400$をまた「プレイヤー」にそのまま置き、さらに今度は800$を「プレイヤー」にと、しつこく置いてとんとん拍子にチップは増えていく。
来てる
言葉にすればこういう言い方になるだろうか・・
すると左に座ってた中国ねえさんがおずおずと「乗っけていい?」とはにかみながら100$チップを差し出す。
運にあやかろうと言うのかな、華人は他にも居るんだが・・
「オーケー」
さぁ絞るぞぉ、中国姉さんも覗いてるし! 慎重にもったいつけて絞・る
きた、
ディーラーの取れの合図が済むと姉さんに200$を渡す。にっこりだ。
その後何度か姉さんはここというときに「いい?」と乗っけて来る。
それも全部取ってる。案外やるなぁと感心。
だが そこで気になるのが⑦番に座るわたしの<右席⑤番席の中国おっさん>だ。「負けの気」を発散してぶつぶつ言ってる。
そう、このおっさんは要するにわたしの逆を張ってて「バンカー」に張り続け負けを重ねてるわけだ。
位置関係はこうだ。⑦がわたしで姉さんが⑧、おっさんが⑤で兄さんが③だ。
わたしのせいではないのに、その気が伝わってくる。(消えてくれんかねぇ)
最後の大詰め1,000$攻勢で〆る
<台>が盛り上がって来て③番席に若い日本人風の若者が座った(中国人だが)
彼がまた200$づつだが確実に勝ってる。
そう、
この頃またツラが起きてた。そして上手いこと乗り始めてる。
そこでわたしも彼が張るのを待ちチップを500$ほど置く。
おっさんの負の気配が来るんで、<③番席の中国若者>に風きりしてもらってるわけだな・・
あくまでクールに顔色変えず視線合わさずだ
ようやく気付いた<中国おっさん>も同じ側に賭けはじめた。張り方が1,200とか1,500など大きいので沈みも早いが浮くのも早い。
自分はおっさんが1,200なら1,000と敢えて額を抑えて、絞らせてやった。
この頃には次々に1,000$チップに換えていって<引き際>を計ってたからだ。
そう、今夜は勝てるんだあと少しで、それも600$スタートで。
500$チップに100$チップが5枚の1,000$。なんか半端に思えとくに考えも無しに置く。1,000$を無造作に置くんだからなぁ、
結果は外した。
けど1,000$チップで6枚、6,000$が残った。まだ行けそうな気はありありとあるがここでいい、迷わず席を立った(立てた!)
みじめに600ドルをチップに変えた同じキャッシャーで、今度は6,000$チップを鷹揚に現金に換えた。
勝ったことより席を立った自分を少しだけ褒めてやった。
この夜は澳門最後の夜だった。
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